積み立てNISAとは？仕組みやポイントをわかりやすく簡単に解説！
資産運用の方法はたくさんありますが、ここ数年は積み立てNISAという言葉を耳にすることも増えました。2018年1月からスタートした制度で、日本在住の成人であれば誰でも利用することができます。
今回は積み立てNISAについて基礎から解説しますので、金融商品はちょっと…と敬遠してしまっている方も、この機会にぜひスタートしましょう！
20秒でわかる積み立てNISAの解説
早速積み立てNISAについて説明します。積み立てNISAのメリットは一言で言うと、「投資で儲けたお金が非課税になる」ことです。
もちろん非課税になる金額に限度がありますし、積み立てNISAの制度を利用できる年数にも限りがあります。
もう少し詳しく解説します。本来日本では、投資で得た利益に対して約20％の税金がかかりますが、積み立てNISAでは運用益に対して課税されません。
下記の例で説明します。
(例)投資信託で10万円の利益が出た場合
①通常の運用
利益から20％の税金が差し引かれ（今回は2万円）、手元に8万円が入る
②積み立てNISAを利用した運用
利益に税金はかからず、手元に10万円が入る
いかがでしょうか？
10万円の利益が出た場合でも、積み立てNISAを利用するかどうかで2万円もの差が生まれます。
難しく考える必要はなく、まずは投資の利益に税金がかからないという点を理解してください。
積み立てNISAの仕組み
ここからは積み立てNISAの概要をしっかりとお伝えします。
積み立てNISAを使える期間は20年間です。正確には2018年から考えて20年間ですので、2037年までという計算になります。利用できる期間が限られているので、早めに始めるほうが、積み立てNISAの制度をより長く利用することができるのでお得ですね。
非課税が適用されるのは投資した年から最長20年です。資産運用は比較的長い間、保有したり運用したりするイメージがある方が多いかもしれませんが、この積み立てNISAというものも、長期運用のひとつだと言えます。じっくりと腰を据えて運用するのが特徴であると言えますね。
次に限度額についてご説明します。積み立てNISAは投資できる金額に上限があり、年間40万円までとなっています。
年間一括で投資しても良いですし、例えば毎月3万円ずつ（年間36万円）を投資するという方法もあります。年間40万円が限度ですので、かなり少額な積み立てであると言えます。
つまり、積み立てNISAは「じっくりと（最長20年間）、比較的少額（年40万円まで）を積み立てていく制度」ということができます。
投資信託って何を選べばいいの？
仕組みがわかったところで、では実際にどのような投資信託を選べばよいのでしょうか？ここでも積み立てNISAのポイントがあります。
投資信託というと、現在6000種類ほど販売されています。その中から利益が出そうだな、と予想して購入することは初心者にはほぼ不可能です。
そこで積み立てNISAは、金融庁が、「この銘柄は堅い運用ができるであろう」と考えて選び抜いた、いわば厳選された投資信託にしか投資することができません。つまり、ハイリスクハイリターンの商品ではなく、ローリスクローリターンの運用ができるということになります。
ここで注意が必要なのが、金融庁が選んだからと言って必ず運用益が出るとは限りません。あくまでも投資信託ですので、運用状況によってはマイナスになることがあることは、必ず理解しておく必要があります。
積み立てNISAとして投資できる銘柄は非常に限られており、比較的安定的な運用が見込めるとされているものばかりですので、ご自身のお考えや世界状況等を考えて気になるものを購入してみることをおすすめします。
積み立てNISAとは？仕組みやポイントをわかりやすく簡単に解説！【まとめ】
投資信託というと、「損するのが怖い」という方がいらっしゃいます。もちろん損をしないわけではないので、その考えも間違っていません。
ただ、少し資産運用に興味がある方や、大きなお金は動かせないけど手元にあるお金を少し投資してみたい、といった投資信託ビギナーには積み立てNISAはぴったりであると言えます。
少額をじっくり運用できる素敵な制度ですので、この機会にぜひ積み立てNISAを始めてみてくださいね。